第5章 -環境、健康及び安全の徹底した実現

環境、健康及び安全の徹底した実現

第5章

環境、健康及び安全の徹底した実現

「EHSの徹底した実現は簡単ではありませんが、当社の存続と成功のためには不可欠です。EHSの徹底した実現とは、安全を保ち環境を保護することにとどまりません。人や環境、業務 に最も危害を与える可能性のあることを最優先事項として扱わなければなりません。」チャー ルズコーク

環境、健康及び安全の徹底した実現
「EHSの徹底した実現は簡単ではありませんが、当社の存続と成功のためには不可欠です。EHSの徹底した実現とは、安全を保ち環境を保護することにとどまりません。人や環境、業務に最も危害を与える可能性のあることを最優先事項として扱わなければなりません。」— チャールズ・コーク

環境、健康及び安全の徹底した実現

関連トピック

私たちの全ての会社はビジネスを行うにあたり全ての側面で適切な管理をします。つまりその意味とは、他者の権利を適切に認識しながら行動し、社員やその他の人の安全を最優先し、卓越した環境を促進し、全ての法令を遵守することです。

社員に基本的に求められること:

  • 職務がいかに切迫していても、人の健康と安全を確保し、環境を保護することを第一に考えなければならない。
  • 製造や財務の目的達成をするために違法行為、危険な行為、および環境に悪影響を与えるような活動を認めてはならない。
  • 自分の役割の主要なEHSリスクを理解し、EHS問題に関する知識を得るようにする。
  • 適用される規制や要件、職務手順を遵守する。
  • 事故を防止しEHS実績の継続的改善を推進するため、すべての事故とニアミスを報告し、懸念を提起し、現状維持に挑戦する。
  • 正しく解決されていないと思われるEHS問題を報告する。これには、本規範の第1章に記載された別のリソースに問題を提起する場合も含まれる。
  • こうしたEHSについての期待に応えるよう注力し、組織全体でこの水準の実績を達成することに努める。
  • 他者の権利を尊重する要領で、自身が管理する活動や資源について責任を持って管理する。

環境、健康、安全に関する適用される方針、法律、または規制に意図的に違反した社員は、解雇を含む懲戒処分の対象となります。

当社のグループ企業に基本的に求められること:

  • 他者の権利を適切に認識しながら行動する。健康および安全、環境の保護を第一とし、社員が職場で効率的に働けるようにする。
  • 当社の社員に対するのと同様に、当社の施設で契約業者やベンダー、訪問者にも同じ水準の成果を求める。
  • EHSリスクを特定、管理し、人や環境、業務に最も危害を与える可能性のあることを最優先事項として扱う。
  • すべての業務および 製品企画 の決定にEHSパフォーマンスの考察を組み込む。
  • 資材や天然資源、エネルギーを効率的に使用し、価値を高め環境への影響を軽減する。
  • EHS事故が発生した場合、適時かつ適切な方法で対応し、同様の事故が将来発生しないようにするため、事故から学び行動する。
  • 実績と活動を定期的に監査、評価し、必要な場合適切な行動を取り、EHS実績を継続的に改善する。
  • 社員や顧客、サプライヤー、政府関係者、地域社会、非政府組織とともに、健康や安全、環境保護への効果的なアプローチを進める。
  • すべての製品が、顧客や消費者、社員、環境についての、適用される法律および規制、関連基準に従った方法で製造、市販されることを確実にする。

質問と回答

勤務地に適用される現地の法律を知っていますが、会社がその法律を遵守しているとは思えま せん。自分の懸念について同僚数名と話をしたところ、彼ら曰く、法律は現在の製造工程にそ ぐうものではなく、地域の他社も法律に従っておらず、規制当局が法律を適用することもまれ であるため、法律遵守など気にしなくてよいとの意見でした。同僚の見解は、会社の期待に沿 うものですか。

いいえ。当社は、適用されるすべての法的要件の遵守を求めています。法令遵守に対する当社の確約は、他社が法令遵守義務、または法令施行活動の範囲をどのように管理するかにはよりません。当社が設けている報告先の1つを利用して懸念を提起する必要があります。それによって、状況の評価や、当社の期待に添う判断を下すのを適切なリソースが支援することができます。

小規模の工場に勤務していますが、この施設には安全上の問題があり、それを修正するには多額の費用がかかる可能性があることに気付きました。これだけの費用がかかった場合、工場が赤字になるのではないかと心配しています。それでも問題を報告するべきでしょうか。

はい。当社が設けている報告先のいずれかに、この問題を報告してください。健康と安全を確保し、環境を保護することは、何よりも優先されなければなりません。安全は収益よりも重要です。

騒音の激しい区域で作業していますが、同僚の中には着用が義務付けられている耳栓を使用したがらない者がいます。波風を立てたくはありませんが、同僚のことが心配です。どうすればよいですか。

懸念を同僚に知らせ、自分で気兼ねなく言えると思われる場合には必要な耳栓を着用するよう 促してください。必要な耳栓や、その他の必要な個人保護具を着用しないことは、当社の方針 の違反であり、法律違反の可能性もあります。また、会社がこの問題を把握できるよう、当社 が設けている報告先のいずれかにも問題を報告する必要があります。耳栓を着用すると快適で ないため、耳栓のデザインを変更するか、社員に対するトレーニングをさらに徹底させる必要 があるかもしれません。

新しい安全作業手順が導入されたところです。私はこの種の作業を20年以上も担当していますが、一度もけがをしたことがありません。なぜ作業方法を変更しなければならないのですか。

当社は、皆さんの安全を重視しています。会社はあなたの作業を難しくしようとしているわけではありません。これらの手順は、社員の安全が確保されるように、危険を引き起こす原因を特定しリスクを軽減し、規制やEHSについての方針に準拠する上で必要なものです。全員が手順に従う必要がありますが、手順について懸念がある場合や、それを改善できると思う場合 は、直属の上司または勤務先の安全関係の専門家に相談してください。