利益相反の回避
利益相反の回避
個人的,社会的,財務的,または政治的な活動が会社に対する責任と衝突する可能性がある場合,利益の相反が起こります。実際の利益相反は避けなければなりませんが,利益相反であるかのように周りに受け止められる状態が生じただけでもマイナスの影響があり,当然のことながらこれも回避しなければなりません。私たちは,会社に対して業務上の主たる責任を負っており,この責任の履行に支障をきたす可能性があるか,支障をきたすように見える可能性がある,いかなる活動も回避することが求められています。
以下のセクションでは,利益相反が起こり得る場合を取り上げています。
当社のビジネス機会の利用
ビジネス機会またはその可能性のうち,当社での雇用に際して知りえたもの,または開拓したものを個人的に利用することはできません。このことは,自分,他人,または他社のうちの誰かに直接的な利益がもたらされるかにかかわらず当てはまります
副業
副業を持つことは一般的に禁止されていませんが,当社での職務から離れたり,会社の資源を不正使用するなど,副業が会社に対する自分の職責に支障をきたすものであってはなりません。当社にとっての競合企業,顧客,または製品/サービスのサプライヤーである組織で副業を持つと,実際の利益相反またはそのように見える事態が発生します。同じことが,当社の顧客,サプライヤー,または競合相手となることを目指している組織に勤務,相談,または助言することにも当てはまります。他社で副業に就く前に,上司に相談し,絶対に利益相反をもたらすことのないようにするべきです。
当社との取引
特別に許可または承認されている場合を除き,あなたや近縁の親戚は当社とのいかなる取引にも関与するべきではありません。これには,資産の賃貸,購入,販売,譲渡,使用,またはサービスの提供が含まれます。
利益相反は,親戚や友人が競合企業,顧客企業,またはサプライヤーに勤務しており,その企業における職務の一環として,あなたやあなたが所属する業務グループに直接かかわる場合にも発生する可能性があります。自分が利益相反を生み出す状況にあるかどうか不明な場合は,上司に相談してください
他社の株式保有または他社への投資
あなたや近縁の親戚は,顧客企業,競合企業,またはサプライヤーに対して多額の出資を行うべきではありません。こうした性質の出資を行っている,または出資を考えている社外の事業について,皆さんは
上司に報告する義務があります。インサイダー取引法違反の可能性に加えて,この種の株式保有または
投資活動は,業務上の客観的な意思決定を会社の代表として行う能力に支障をきたし,会社に対して負
っている主たる責任の履行を妨げる可能性があります。
親族の雇用
親族の採用については,勤務先人事部の幹部リーダーからの事前の承認が必要です。
個人的な活動
私たちは,勤務時間内は業務活動に細心の注意を払うよう努力することが求められています。個人事業に関連した活動を含む個人的な活動を行うことにより,当社に対する自分の職責がおろそかになったり,それに支障をきたすようであってはなりません。